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桜小路かのこ作「青楼オペラ」第2話 後半あらすじ&感想 ネタバレ注意

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コミックシーモア

桜小路かのこ作「青楼オペラ」第2話後半あらすじ&感想

 

自ら望んで遊郭吉原への道を選んだ朱音。曙楼に入った初日から、とんだ騒ぎに巻き込まれた形となってしまったが、無事、曙楼ナンバーワン遊女の朝明野の妹分となることができた。武家の娘である朱音は何もないように振る舞うが、時折、過去がよぎるのか、その表情がくもることも…。

晴れて曙楼の一員となった朱音が、今後どんな遊女となっていくのか、そして朱音が胸に隠し持つキズが何なのか…目が離せません!

 

 

■浮気者と呼ばれる男と一緒になれるか!?

正午になると昼見世が始まる。まだ見世に出られない朱音は、三味線の稽古に出ると同時に、質屋へのおつかいを頼まれる。「せいいっぱい愛想良くして高く引き取ってもらうんだよ!」と言われながら。

「笑え!」と言った朝明野を思い出す。すると同時に過去の思い出が蘇ってきた。

実家にいた頃、木陰に隠れるようにして枕絵を見ていた朱音。

突然「こんなの入るかしら?…って思ってたでしょう?」と声をかけられ、朱音は飛び上がった。振り返るとそこには「こういうのを物陰で見るお年頃になっちゃったんですねー」と笑う利一郎が。朱音をからかっていたはずの利一郎は、声のトーンをがらりと変えて、朱音に頭を下げる。

「お嬢、ご婚約おめでとう存じます。婿入りなさる誠二郎様は文武に優れたお方、何より、お慕いされていたお相手と添える以上の喜びはないでしょう」と。その言葉に朱音は涙ぐむと、やっとの思いで「ありがとう」と紡いだ。その朱音の表情を見て、利一郎は「お嬢、こういうときくらい笑ってくださいまし」と言ったのだった----。

 

朱音が曙楼に戻ると、なにやら騒がしい。

お前は来るな、という声が聞こえたが、時すでに遅し。

目の前にいたのは、朱音の元婚約者である誠二郎だった。朱音の身を心配して人づてに尋ねてみれば、引き取られたと聞いていた親戚の家にはいない。

さんざん探しまわり、この曙楼にたどり着いたという。自分たちの婚約が解消されてしまったことを納得していない、今でも朱音を妻に望んでいる、と誠二郎は朱音の手を取って告げる。

 

芝居のようだねぇ、あんなこと言われてみたいもんだよ、と羨望の眼差しで見る女郎、反対に、羨ましいもんか、女郎に身を落とした姿など婚約者には一番見られたくなかっただろうよ、と哀れむ者。

 

誠二郎は、今日は朱音を連れ戻しに来たのだと言う。

しかし曙楼の人間は、どんな事情があるのか知らないが、朱音はもう曙楼のもの、勝手にされては困る、と誠二郎と朱音を引き離そうとし、辺りは騒然となった。

そこへ「なんの騒ぎだ、いったい?」と現れた惣右助。

 

「おまえ確か、俺以外の男には、その体ァ許さねぇんじゃなかったのか?」と惣右助は朱音に近づく。

そして「1文の金も出さねぇ野郎に触れさせるたぁ切見世女郎(江戸時代における最下級の女郎のこと)より安いじゃねぇか」と続ける。誠二郎が、惣右助に不快感を露わにすると、惣右助は、蔵前のケチな札差(高利貸しのこと)で、近江屋惣右助と申します。

どうぞご別懇のほど、と慇懃無礼に自己紹介をする。

朱音は自分の気に入りでね、と続け、さらに「こいつの新造出し、誰が面倒見るか決まったのか?」とおかみに尋ね、それがまだ決まっていないと知ると「じゃあその費用、俺が持とう。2〜3百両ってとこか。ま、いずれ俺が落籍す女だからな」と言い放った。

 

それを聞いた誠二郎が、朱音は自分の婚約者だから許さない、と間に入ろうとするが、そのすべてを言い終わらないうちに、惣右助は「女郎だよ」と遮った。「タダ乗りできん妓(おんな)だよ。廓から出したきゃ千両箱持って出直しな!」と。

 

誠二郎は刀を抜こうとするが、その目前に朱音が進み出た。

「誠二郎様」と。「どうぞこのままお帰りなんし。お旗本とはいえご次男に女郎と請け出すことなどできぬ話でござんしょう。頭を冷やせば考えなくともわかること。

されどお気持ちは嬉しゅうござんす。いずれわっちが突き出した日には----」と朱音は続けると、朝明野や惣右助、曙楼の人間が見守る中、「一晩なりとも遊んでいっておくんなんし」と笑顔で誠二郎を見返した。そして、あなたの知る“朱音”は死にましたと告げ、「わっちは曙楼の茜でござんす」と惣右助に寄り添うのだった。

 

誠二郎の去ったのち、茜とおかみは惣右助に礼を述べていた。茜は笑っている。おかみはそれを見て、そんなに笑ってよほど嬉しいんだねぇ、と言う。茜も笑顔で「はい。ありがとうござんした」と答えるが、惣右助はその顔が気に入らなかったのか、足早に帰路についた。

 

曙楼の中に戻ると、午後6時。清掻き(すががき・三味線曲のひとつで、歌はなく三味線の糸だけをにぎやかにかき鳴らす。吉原の遊女が、客引きのために見世に出る際の合図として弾いた)の音が聞こえ、夜見世の幕があがる。

そして、茜の前には支度を終えた朝明野の姿が。すれ違い様に朝明野は、布団部屋に忘れ物をしてきてしまった、今の時間は誰もいないだろうねぇ、困ったこと…と独り言のように言う。茜は布団部屋に向かうと、誠二郎との過去の思い出を思い返し、そして先刻の絶望の表情を思い出し、涙を流した。泣くのはこれが最後。こんなことはきっとこの廓にはありふれていて、お芝居にもならない---。そして声を殺して泣く茜の背後から、茜を呼ぶ声。「お嬢」と-----。

 

桜小路かのこ作「青楼オペラ」第2話を読んでみて

笑顔も、廓言葉もままならなかった茜が、過去を知る人間・誠二郎の出現により、スイッチが入りました! 1

話では、朝明野姉さんと惣右助の江戸っ子っぷりが目立った回でしたが、2話から茜が豹変します。

過去と別れ、誠二郎を突き放し、これから廓で生きて行くために本能的に切り替わったのでしょう。

苦手だった笑顔も、女郎として(仕方なく)身に付いて、大事な局面で出てきたということでしょうか。茜の笑顔を周囲の人は褒めますが、彼女が心の底から笑顔になれる時がくればいいのですが…。

 

それにしても、朝明野姉さんの気遣いって…本当にこんな些細な(でも重要な)出来事もテンポよく気持ちよく描いている桜小路先生ってすごいですね…!!

一気に登場人物も増えました。いろんな廓をわたり歩いている惣右助の真意も気になりますし、3話も期待大です!

2017年7月現在、本作は第6巻が発売されたばかり!惣右助と朱音、そして曙楼での展開から目が離せません!

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